テクノロジー
ZEHレベルの断熱性能
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)とは、住宅の高断熱化と高効率設備により、快適な室内環境と大幅な省エネルギーを同時に実現した上で、太陽光発電等によってエネルギーを創り、年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量が概ねゼロ以下となる住宅です。経済産業省では、2030年までに新築住宅の平均でZEHを実現することを目標とし、普及に向けた取り組みを行っています。ZEHには定められた断熱基準があり、創宅の家は標準仕様でクリアしています。
※太陽光発電システムを追加する事でZEHとなります。
長期優良住宅
長期優良住宅とは、国が定めた耐震性や耐久性など、いくつもの審査基準をクリアした、「長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅」です。長期優良住宅は、メンテナンスがしやすい、地震に強い、維持管理の計画が立てられているなど、多岐にわたり性能を高め、世代を越えて住み継ぐことの出来る良質な住宅です。
※長期優良住宅の優遇制度を受けるには長期優良住宅の認定が必要です。認定には評価機関への申請が必要となります。
耐震等級3 <最高等級>
耐震等級は、国土交通省が2000年に定めた、住宅性能表示制度における耐震性能の基準です。建築基準法では、極めてまれに(数百年に一度程度)発生する地震による力が定められており、この力に対して倒壊しない程度のものを「等級1」としています。
等級は1から3まであり、等級2は等級1で耐えられる地震力の1.25倍の力に対して倒壊や崩壊等しない程度を示しており、等級3では1.5倍の力に耐えることができます。
※耐震等級3の認定には評価機関への申請が必要となります。
創宅オリジナル ハイブリッド耐震パネル工法
当社では伝統的な日本古来の工法である軸組工法と、外周全面にパネルを張る壁式工法の良いところを組み合わせたハイブリッド耐震パネル工法を採用しています。
一般的な木造在来軸組工法で多く用いられる、筋かいのみの工法では、大きな地震力を受けた場合、局所的に力が集中し、柱と土台が抜けたり、部材に大きな影響を与える場合があります。耐震パネルは、四周に留め付けた一本一本の釘で支えることにより、力を分散して支えます。
高性能耐震パネルの採用で、
優れた耐震・耐久・耐火性能を実現
一般的に耐震補強材として使用されている「筋かい」の壁倍率が2.0倍に対し、ダイライトの壁倍率は2.5倍を取得しています。
耐火性能
ダイライトは燃えにくい無機質素材ですから、すぐれた防耐火性能を備え、不燃・準不燃材料として認定されています。また、防火構造や準耐火構造の認定も取得。ご家族が安全に避難できる時間的な余裕を確保します。
耐火性能実験
耐久性能
数々の耐久試験でもすぐれた耐久性を実証したダイライトは、常に安定した品質を保ちます。しかも腐朽・シロアリに強く、結露しにくい素材ですので、住まいは丈夫で長持ちし、木造住宅の耐用年数向上に役立ちます。6ヶ月間土中に埋める実験でも外観・強度ともにほとんど変化がありませんでした。また、シロアリが食料とする成分を含んでいない無機質素材ですので、防蟻性にもすぐれています。
シロアリ食害試験(イエシロアリの場合)
実物大の家屋を使った振動実験を実施
ハイブリット耐震パネル構造で採用している耐力面材ダイライトで、実物大の家屋を使った振動実験を実施しました。実験は大型振動台の上に、筋かい工法と耐力面材ダイライトを施工した家屋を設置し、阪神淡路大震災と同じ振動を与えました。実験の結果ダイライトは震度7という極大地震の強い揺れにも倒壊せず、実際の住宅に施工した場合にもすぐれた耐震性を発揮することが証明されました。耐力面材ダイライトを張ることにより、さらに遮音性・気密性にすぐれた住宅となります。
耐震×制震で地震に備える Kダンパー
国土交通大臣認定の「Kダンパー」は「耐震」「制震」2つの性能で効率よく地震の揺れを低減する高性能ダンパーです。小さな地震から震度7まで、幅広い領域をカバーし耐震性能は壁倍率最大3.3倍、制震性能は建物の変形を最大76%(※)低減。
※実験値であり、実際の建物に対する性能値ではありません
●「Kダンパー」は、「耐震」「制震」性能をシームレスに発揮
小さな地震から震度7まで、幅広い領域をカバーします。
「耐震だけ」「制震だけ」の対策の組み合わせより、有効な対策が可能になります。
●独自開発・フェノール樹脂摩擦材を採用
「Kダンパー」は、地震の運動エネルギーを摩擦によって熱エネルギーに変えて吸収。
建物の揺れにブレーキをかけて、変形・損傷を防ぎます。
●169年相当(※)の耐久性が、メンテナンスフリーを実現
過酷な耐久性試験により169年の経過に相当するストレスを加えても、劣化しないことが実証されました。(※)メンテナンスフリーのため、建築時に壁内に設置する 制震システムとして最適です。
※劣化加速試験の結果による
DIT制震筋かい金物
DIT制震筋かい金物は、第一工業大学・横浜国立大学が開発した高減衰ゴム付きの筋かい金物です。筋かいの損傷を防ぐ効果を発揮して、本震にも、その後の余震や繰り返しの地震にも強い家づくりを可能としました。
●鋼製ブリッジと高減衰ゴムで<耐震+制震>を実現するメカニズム。
金物は二重構造。地震の揺れで筋かいが引っ張られると上下6カ所のブリッジ部が粘り強く受け止めて倒壊を防ぎ、筋かいの損傷も抑えます。
二重構造の内部には高減衰ゴムを充填。地震エネルギーを効率的に吸収して建物の倒壊を防ぎ、筋かいの損傷も抑えます。
●高減衰ゴムの耐久性は60年。メンテナンス不要です。※促進劣化試験実施済み
DIT制震筋かい金物で採用されている高減衰ゴムは、促進劣化試験により60年の耐久性を確認済み。金属と高減衰ゴムの接着強度の基準値もクリアしています。
ピン工法(通し柱のみ)
従来の一般的な木造在来軸組工法では、柱と梁の仕口加工として、通し柱に二方向以上の彫り込み(断面欠損)がおこなわれ、部分的に強度が弱くなってしまいます。耐震金物を採用した場合は、12㎜の取付用ボルト穴を加工するだけですみ、断面欠損を最小限に抑えることができます。
内壁下地胴縁施工
最近の一般的な木造住宅では施工をすることが少なくなった胴縁(横桟)ですが、胴縁を打つことにより構造強度を増すことができるとともに、経年による壁クロスのクラックを軽減する役割をします。壁内部の見えない所もしっかり施工をしています。
現場吹付け発泡断熱材
現場にて吹付け発泡する断熱材は、細かな隙間まで入り込み膨らみながら接着するので、躯体との間に隙間ができず、長期間にわたってすぐれた気密性・断熱性を維持します。高い気密性・断熱性をもつ住宅は省エネルギー効果が高く、住まいの冷暖房に要する光熱費を削減します。また、水を発泡材として使用しているので環境にやさしい断熱材です。
一般的な住宅で多く使用されている繊維系断熱材(グラスウール・ロックウール等)の場合、施工が不十分の場合、断熱性能が50%以上低下することがあり、壁体内で結露をおこす場合がありますが、現場吹付け発泡断熱材は自己接着力により隙間を限りなく少なくできるため、断熱性能を損ないません。
【A】は適切に施工している状態。納める空間の幅より断熱材が大きいと、【B】や【D】のようになる。【C】は断熱材の幅が足りない状態。 いずれの場合も、壁内に気流の通り道が生じ、断熱性能が低下する。
現場吹付け発泡断熱材の細かな連続気泡構造は吸音性にすぐれています。高い気密性により外部の騒音や内側からの生活音の漏れを防止するとともに、現場吹付け発泡断熱材の細かな気泡構造が音をスポンジ状のフォーム内に拡散します。外からの騒音侵入や、生活音の漏れを気にすることなく快適に暮らしていただけます。
縦桟工法
縦桟の役割は毎年やってくる台風や梅雨時、あるいは大雨時に瓦の重ね部から水が瓦下に流入した場合、縦桟を入れることにより雨水を横桟木で止めることなくスムーズに軒先に排水し、桟木や釘の腐食を防止することで住宅の耐久性を高める働きをします。当社では完成すると見えなくなる所へもしっかり手間をかけています。
※瓦施工の場合のみ
屋根下葺き材(改質アスファルトルーフィング)
屋根工事にあたっては数多くの釘・ステープルが下葺材を貫通して野地板に打たれます。そのために下葺材には無数の穴があきます。従来のアスファルトルーフィングでは、その穴をふさぐことはできません。当社が採用している改質アスファルトルーフィングは、ゴム改質アスファルトの効果により、釘穴をしっかりシールして雨水の侵入を防ぎます。
屋根材
●釉薬平板瓦(鶴弥スーパートライ110)
当社が標準採用している屋根材は釉薬平板瓦です。釉薬瓦はお茶碗などと同様の陶器です。粘土土に釉薬を塗り焼成しているため、長年にわたり経年劣化が少ないメンテナンスフリーの瓦です。焼き物の本場、三州(愛知県)で製造されており、確かな品質を保証しています。
瓦一枚ずつにツメ(ハイパーアーム)が付いているため、地震動や台風などの強風時にも瓦全体が一体化となっているので絶大な強度があります。
●袖瓦(RS袖瓦)
当社では降雨が原因で起きる外壁や基礎の水跳ね汚れや、庇・エアコン室外機などに落ちる雨音を軽減する瓦を採用しています。
基礎工事(べた基礎)
線ではなく面で支える強固な基礎構造
一般住宅で採用されている布基礎は、線で住まい全体を支えるのに対し、面で支える「べた基礎」は、不同沈下を防ぐなど、安定度の上で大きな差が出ます。そこで当社では、すべての住宅で「べた基礎」を採用。万一の天災にも安心できる基盤をつくるため、地盤の耐力そのものを向上させているのです。
自信の基礎構造
●水抜スリーブ
2018年7月岡山県は、想定外の豪雨により未曽有の被害を受けました。多くの方の住宅が、床上・床下浸水をしました。その時、問題となった事は基礎に溜った水の排出が出来なかった事です。
当社は、万が一に備えてスムーズに排水できる様に基礎の立ち上がりに水抜スリーブ(3ヶ所)の設置を標準採用しています。